WAH GWAAN で使ってるスパイス、ハーブの一部をご紹介♪

ナツメグ

ナツメグが取れるのは、高さ 10 メートルにもなるニクズク科の常緑樹で、洋ナシ型の果実の中にある種子、種子の中にある仁がナツメグと呼ばれます。

ナツメグの由来は nut(豆)と meg(じゃこう、ムスク)からきています。
じゃこう、ムスクとはジャコウジカから取れる香料のことで、ムスクの匂いに似ている豆という意味でナツメグと呼ばれます。

特徴は甘い香りと木のみの風味、ほんのりとした苦さです。
熱を加えることで苦みが消え、甘味が強くなる特徴があります。

ナツメグに含まれる精油成分は食品に含まれる不快臭をマスキング(覆い隠す)のに効果的です。
例えばキャベツを加熱した際に生じる含硫化合物による臭みを完全に消すことができます。

ハンバーグやミートローフ、ミートボールといった挽肉を使った料理によくあい、肉の臭みを消すとともにほんのりとした甘味を加えます。
使うときはいためるときに振り掛けるのではなく、こねる段階で混ぜてやるとよいです。
また肉料理のソースやケチャップなどにもナツメグはよく使われます。

またクッキーや、ケーキなどに用いれば調理時の熱によって苦味が消え甘味が加わるので、味がいっそう引き立ちます。
他にもプディングやフルーツパイ、フルーツポンチ、フレンチトーストなどにも使われます。

玉ねぎにも肉の臭みを取る働きがあります。
これは玉ねぎに含まれるイオウ化合物が肉の臭み成分と化学的に反応して、においのもとを無くすからです。
覆い隠すことで臭みを抑えるナツメグと併用すればよりいっそうの臭みけしの効果が期待できます。

ナツメグは西洋ではなく東洋で特に薬として利用されてきました。
気管支炎やリューマチ、おなかのはりなどに薬として処方されています。